田嶌監督選手権を振り返って
今年も選手権1次予選が終わり、9月4日には選手権決勝トーナメントの抽選会が埼玉スタジアムで行われた。
我々が戦った1次予選Hブロックからは南稜高校が決勝トーナメントに駒を進めた。
各対戦を振り返る。
1回戦 vs鳩ヶ谷
前半は初戦の緊張もあり、なかなか得点が奪えず苦戦した。9丸山の先制点により硬さがとれ、追加点を奪えれば自分たちのペースになるかと思ったが、判断ミスによりセットプレーから失点し、少し難しい展開にしてしまった。
後半は落ち着いてプレーし、追加点を奪い勝利した。
2回戦 vs南稜
相手はシードで初戦ということで硬くなるだろうと予想し、先制点を取って勢いに乗りたかった。前半始めのセットプレーのチャンスを決めきれず、逆に守備の対応ミスから先制され、さらに追加点も奪われ0-2と難しい状況にしてしまった。2戦目であったが前半は硬さが見られたのでハーフタイムに再度チームとしてやることを確認し送り出した。後半はボールを握るもフィニッシュまで持っていくことができず、逆にパスミスからカウンターで追加点を許す。終盤に18徳永のクロスから途中交代で入った3寺嶋が待望のゴールをあげたが、反撃虚しく敗退した。
代表決定戦 川口北vs南稜
Hブロックのシード校である東農大三を2回戦で敗った川口北と南稜の対戦となった。個の力に勝る南稜が幸先よく先制点をあげ、すぐに追加点を奪い2点差に広げたが、川口北も意表を突いたセットプレーから得点し、2-1で前半を折り返した。後半は徐々に川口北がチームワークからチャンスを作り出し、南稜もカウンターからチャンスを演出したがスコアは動かず、そのまま南稜が2-1で勝利を収めた。
選手権での戦いを振り返ると、良かった点として、
・走力、体力は相手を上回っていた
・練習してきたビルドアップの形を何度も作れた
・個の成長が見られた
などが挙げられる。
これはこの夏に個人やチームで取り組んできた成果だと感じた。
課題としては、
・トーナメントの緊張感への対応
・守備の脆さ
・フィニッシュワークの質
・セットプレーの質
などが足りなかったと感じた。
目標である決勝トーナメント進出に向けて、3つの山(1回戦:初戦の緊張感、2回戦:格上だが相手は初戦、代表決定戦:勝ち上がってきたチーム同士)を越えていこうと臨んだ。
県大会出場チームと戦えるレベルではあったと思うが、勝利を掴むには上記の課題への準備、あと少しを埋める努力やほんの少しの賢さが必要だったと思う。
今年の3年生は人数が少ない中、サッカーに真剣に向き合い取り組んた。一昨年、昨年の先輩たちと同様、最後までやり抜く姿勢も見せてくれた。これらは所沢高校サッカー部の新たな伝統として後輩たちも引き継いでくれることと思う。
そして今年は例年よりも出場時間を多く得た1・2年生が活躍した。選手権のスターティングメンバーの内8名が1・2年生だったことは、経験値としてこれからの成長に繋がるはずだ。まだまだ個人としてもチームとしても伸びしろがたくさんある。全ての選手が本当に楽しみである。
新チームの活躍を期待するとともに、来年こそは悲願の選手権決勝トーナメント出場を果たす為、最善を尽くすことをここに誓う。