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田嶌監督 飯能サマーカップ総評

飯能サマーカップ総評


コロナ渦の影響で3年生が全員引退し、今回が1・2年生で活動再開後初めての対外試合となった。


TOPについては、3年生を擁する相手に勝利こそ遠かったが、初戦の東野戦から自分たちが準備してきたことを私の想像以上に発揮し、4日間でチーム・個人の成長を感じさせた。特に佐々木(2年生)は初戦途中出場からミスの少ないプレーを積み重ね、チームに落ち着きを与え、スタメンの座を掴み取った。今大会、陰のMVPといってもいいだろう。


アタッカー陣は面白い。井上(2年生)は小柄ながら、動き出しの良さが際立ち得点を重ねた。小林(2年生)はスピードと緩急をつけたドリブルで相手の脅威となり得点を量産した。滝澤(2年生)はクイックネス・テクニック・インテリジェンスを生かし、得点こそ生まれなかったが多くのチャンスを創出した。坂巻(1年生)は身体能力が高く、しなやかさもあり得点でも結果を残した。加藤(1年生)は裏への抜け出しの意識が強く、パワフルだ。この中の誰がFREEDOMのエースになるのか、はたまた別の選手が頭角を現すのか、非常に楽しみである。


中盤では前述の佐々木の他、山下(2年生)の運動量が際立った。広田(2年生)は視野の広さと精度の高いキックでチャンスメイクした。期待の1年生、宇田川は得点こそ奪えなかったがアシストで貢献した。(宇田川には)規格外の選手になってほしい。工藤(2年生)はボールタッチが柔らかく、2日目の志木戦では途中出場から同点ゴールを叩き込んだ。益塚(2年生)は初戦のスタメン出場以降、佐々木にポジションを奪われる形となったが、4日目の坂戸西戦で豪快な左足シュートを突き刺した。工藤と益塚にはコンスタントにパフォーマンスを発揮する力を身に付けていってほしい。


両サイドバックの岡本(2年生)、小澤(2年生)はプレッシャーを受けても物怖じせず、ビルドアップの起点となった。岡本は得意のドリブル突破(少々持ちすぎるところは改善点)でチャンスを作った。小澤は体力面の不安があったが、良い意味で期待を裏切りオーバーラップを繰り返した。


センターバックでは早くも2人の1年生がレギュラー級の活躍をした。大橋は身体能力が高く、技術もあり責任感が強い。今後、さらにリーダーとして成長してくれるだろう。渡辺は負けん気の強さがプレーに現れ頼もしい。リスクの管理とプレーの正確さが向上してくれば、さらに頼れる選手になるだろう。今大会はリザーブに甘んじた2年生の三箇、山野にも意地がある。今後に期待したい。


ゴールキーパーも1年生が頭角を現した。川尻は高校入学後にGK転向を志願した元フィールドプレーヤーだ。まだ始めて1ヶ月しか経たないが、向上心が強く努力を惜しまない。よく声を出し、今大会中も多くのピンチを救った。元FPゆえに足元の技術もあり、ビルドアップにも安心感がある。リザーブの望月(2年生)もFPからの転向組だ。責任感が強く、GKのいない学年の中、快く引き受けてくれた。パントキックが安定してきたので、今後はプレスキック、スロー、セービングの向上に期待したい。


Castillaは1年生主体のチーム編成となったが、2年生が日替わりでキャプテンを務め、昨年からの精神的な成長を感じた。技術・フィジカル・メンタル・インテリジェンス・戦術理解と課題は多いが、同時に可能性も感じている。TOPに絡んだ選手はCastillaでは中心となり活躍してほしい。今回はTOPに絡むチャンスがなかった選手も地道に努力を積み重ねれば必ずチャンスはやってくる。全ての選手がTOPを目指すことで、個人としてもチームとしても成長するはずだ。今後に期待したい。


今年度はU-18リーグが中止となった為、最大の大会は選手権予選となる。1回戦は9月6日(日)、相手は今月11日の抽選会で決定する。


目標である決勝トーナメント進出に向けて残り1ヶ月準備を進めていくが、このチームには未来がある。今はまだ目先の勝利だけに拘るのではなく、長期的な成長も見据えて最高の準備をしていきたい。サポーターの皆様には今後のF.C.FREEDOMの成長に期待していただきたい。


F.C.FREEDOM 埼玉県立所沢高校サッカー部 監督 


田嶌 吉崇